卒論の書き方(仮)
卒業論文の執筆にあたり注意してほしい事を列挙する。
大前提
卒論は自分がやったことを全て書く。書かないより書いたほうが絶対良い。特に、ゼミの後輩が卒論を見て、研究を継続できるような形で残してあげることを意識する(読者は主にゼミの後輩)。ゼミの発表で使った資料などを言語化して残しておくと書きやすい。
目次(論文構成)
1. 序論(はじめに)で書き始めて、結論(結言、おわりに)で締める。序論だけで、この卒論の内容が一目で判るようにかけるとベスト
2. 序論には、研究背景、研究結果(貢献)の概要、論文の構成を書く。研究の背景は結構広く書いてOK
3. 序論の次は先行研究(関連研究)について紹介する。なるべく細かい方が良い
4. その次に自分のやったことを書く(メインの章)
5. 結論では、もう一度自分の研究結果を総括する。その次にこの研究を引き継ぐとしたら、どのような課題があるかを掲載する。未解決問題みたいな形でまとめておくとその問題を解くだけで、後輩が卒論を書ける
書き方
- 文中のキーワードは太字にしておくと見やすい
- 箇条書きの文末はピリオド(句点)置かない。諸説あり
- 箇条書きで本文にするのは、基本的にやらない。チャットGPTに箇条書きを流して本文書いてもらい、自分の言葉に修正する
- 段落分けは基本的に1段落に1つのテーマ
- 図題は下に書く、表題は上に書く
- 図・表題の文末にピリオド(句点)をおく。図・表の説明を図・表題に加えてよい(この図・表から判ること、解釈を明記しておく。本文にも同じように書く)
- 図表は文章の補助的に使うものなので、「図4.1から分かるように…」という形で図・表番号を参照して、本文で説明を書く
- 数式は文の一部、つまり文が数式で終わる場合は、数式の最後にピリオドを打つ。逆に、文が数式後も繋がる場合は、ピリオド・カンマ打たない
- 数式、式番号から文を始めない。「パラメータa>0は…」みたいに強引でも言葉を直前につける
- 数式の書き方には諸説あるので、教科書等のスタイルを真似すること
- 略語を使うときは先に全体をかいて、括弧で略語を定義する。「Finite Element Method (FEM)」みたいな感じ
- 付録の節の前には\appendixとtexうちして、付録であることを明示する
- 謝辞の書き方は、基本的には自由。だけど、自分が影響を受けた先生とか参加したゼミとかには感謝を述べておくと良い
- 「教授・准教授」は役職なので、書かなくてもOK。「〜先生」とか書いておけば良い
- 参考文献は、1) 文中に出現順、2) アルファベット(五十音)順で並べる。Bibtexに任せちゃうのがおすすめ
- 参考文献のスタイルは論文の場合「著者名」、「タイトル」、「論文誌名」、「号・巻」、「ページ」、「発行年」を書く。特に、「ページ」はLaTeXの場合「123--145」でハイフン2つ書くのを忘れずに。「論文」、「書籍」、「国際会議論文」でスタイルを合わせる
- 複数文献の引用は[4,5,6]というように括弧内に複数の引用を入れる。\cite{4,5,6}とすればできる
コメント
コメントを投稿